院長コラム

2023.02.07

TMクリニック麹町からご挨拶 高血圧症や内分泌疾患で専門力を発揮します

 はじめまして、TMクリニック麹町の院長、谷田部淳一です。2023年2月14日にTMクリニック麹町が開院します。

 当院は、「高血圧」「内分泌」に強みのある内科クリニックです。高血圧症は、ありふれた疾患ですので対応が杓子定規になったり、ぞんざいになったりすることは珍しくありません。また、内分泌疾患は説明が専門的になることが多く、患者さんも医師も、「難しいから解らないよね」「解らないからお任せします」という態度になりがちです。私たちは、患者さんの疑問や不安を丁寧に伺うことから始め、診断や治療方針を詳しく、分かりやすく説明することを第一にしています。当院の特徴をご紹介します。

高血圧症に本音で向き合います

 高血圧症は痛くもかゆくもないにも関わらず、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な疾患の端緒となるため、「サイレントキラー」「静かな殺人者」とも呼ばれています。診察室血圧が140/90 mmHg、家庭血圧が135/85 mmHgを超えたら高血圧症です。では、この血圧を超えなければ良いというものなのでしょうか?正解は、血圧は低ければ低い方が良い、です。至適血圧は診察室で120/80 mmHg未満、家庭で115/75 mmHg未満であり、この危険度を1とした時に、血圧が上がれば上がるほど、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高くなると分かっています。

 「もしかして高血圧かな?」と思った時が大切です。チャンスを逃さずに受診してください。「薬を飲みたくない」と希望される方がいらっしゃいます。気持ちはとても良く理解できますが、もしそう思うのであれば、140/90 mmHgを超えたら少しでも早いうちに正しい高血圧対策を始めましょう。そうすれば、はじめは薬に頼ることになっても、徐々に減らしたりやめたりすることもできますよ。

内分泌の仕組みについて丁寧に説明します

 内分泌は、医学生にも敬遠されるほど難しい分野とされているようです。ところが実は、足し算や引き算のようにルールが明確な概念であり、生徒(患者)と先生(医師)がきちんと向き合うことさえできれば、小学生でも理解することが出来ます。「?」が「!」になりやすい疾患群なのです。

 多くのホルモンが血圧調節に関係しています。甲状腺ホルモン、アルドステロン、ノルアドレナリン、成長ホルモン、エストロゲンなどなど、聞いたことはありませんか?それぞれがどのような働きを持ち、なぜ高血圧や体調不良につながるのか、丁寧に、分かりやすく説明いたします。

余裕を持たせた予約枠

 当院では、予約枠を20分1枠としています。十分なコミュニケーションに重点を置くべきだと考えているからです。予約時間にちょっと遅刻しても大丈夫ですし、待合室が混みあうことによる感染症やプライバシーの不安も最小限にしたいと思います。

 予約枠に余裕をもうけることで、急な体調不良や個人予定の変更に伴う予約外受診にもスムーズに対応可能です。

オンライン診療を積極的に取り入れます

 高血圧治療やホルモン補充療法は、軌道に乗れば同じお薬を飲み続けることで問題なく経過するケースがほとんどです。変わりがないということを伝えるだけ、同じお薬をもらうだけのため、通院を続けることの労力に辟易したことはないでしょうか?当院では、オンライン診療を積極的に取り入れています。血圧やホルモンのコントロールが落ち着いている方はもちろん、そうでない場合でも治療を無理なく継続することが何より肝要であると考え、来院不要の選択肢をお勧めします。高血圧治療薬に関しては、院内処方を採用しているため、薬局に行く必要もなく、お薬が自宅に届きます。

 また当院では、「高血圧イーメディカル」による血圧管理もご利用いただけます。オンラインで医療者とつながる、安心を追求した血圧見守りサービスです。(保険適応外)

あなたと共に新時代の医療を志向する それがTMクリニック麹町のミッションです

 誰しも、理想の自分や家族像、社会の在り方を考えたことがあると思います。高血圧は、理想の実現を妨げる最大の健康リスク(危険因子)です。あまりにありふれた疾患であるがゆえに軽視されがちな高血圧症に正しく向き合い、脳梗塞や心筋梗塞、腎不全をはじめとした心血管病の発症により患者さん自身やそのご家族がつらい思いをしなくて済むようにすることは、持続可能な社会を目指すうえで必要不可欠なことだと私たちは考えます。変わりゆくテクノロジーや考え方を積極的に取り入れ、あなたと共に新時代の医療を実現すること、それがTMクリニック麹町のミッションです。

谷田部 淳一院長

医師・医学博士・高血圧専門医・内分泌代謝科専門医、TMクリニック麹町院長、一般社団法人テレメディーズ代表理事として、 高血圧診療のデジタル化を推進している。減塩は基本、カリウムの摂取はトマトジュースで。ところが高血圧対策プロモーションのため前のめりになりすぎて、マルシェで果物を売っていたりする。医師としてはいたって真面目だが、人としてどうかと悩む今日この頃。

資格:
日本内科学会認定内科医 日本高血圧学会特別正会員 日本高血圧学会認定専門医・指導医 日本内分泌学会認定内分泌代謝科専門医・指導医